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コントラバスの河崎純です。こんにちは。ごぶさたしております。2月15日エアジンひさしぶりのデュオ、、心待ちにしています。じっくりと、ピアノと、空間と、身体と対話できる時間になれば。
このたび10年ぶりに自分で企画して、小さなソロコンサートシリーズをはじめることにしました。こちらもお時間あればぜひ聴きにいらしてください。
「震える石」河崎純マンスリーコントラバスソロ vol,1、2
2月4日(水)江古田 フライングティーポット
http://www.geocities.jp/flyingteapot1997/
3月17日(火)外苑前 z・imagine
http://www.radio-zipangu.com/zimagine/
19時開場 19時半開演 料金 フライングティー1800円プラスオーダー
ジマジン 2000円(ドリンク込み)
問い合わせ kawasaki_jun6@r7.dion.ne.jp(河崎純)
ごあいさつ 河崎純コントラバスソロライブシリーズ「震える石」
こんにちは。このたびコントラバスの独奏の小さなライブシリーズを、東京でおこなうことにしました。これまでも数多く独奏の機会をいただき、ソロのCDもつくりました。それでも自ら企画してソロを演奏するのは約10年ぶりになります。当時はソロとは、私の表現形態の究極な形と考えていましたから、力量不足にいらだちながら自らの背中をおしたのですが、気がづくとやはり大きなストレスが残っていました。反対にここ数年は、音や言葉を用いたパフォーマンスを軸に、「芸術作品」というより社会的なコミュニケーションツールとしての音楽、詩をとらえなおすような企画を続け、ソロへの指向は片隅においていました。また、このような活動をつづけてゆくと、独奏という行為、作曲をして誰かに再現してもらうこと、一期一会の即興演奏のセッション、レコード(記録)し作品をつくること、強固なグループをつくること、アンサンブルの一員であること、想像しうる現在の音楽的行為のほとんどの形態が私から遠いものに感じられました。またこれらのある種密室的な作業が東京の特権性なのだ、と肯定的にとらえることも私には難しかったのです。
こう書いているとなんだか時代と響きあわず、厭世的で閉塞感も漂いますが、演劇やダンスの音楽をつくり(なんとなく数えてみたら、ソロも含め、全て生演奏で3、40本の舞台音楽をつくっていました)、たまに外国人や10代の子供達とも舞台をつくったりしながら、酒をのみ、楽天的に、行き当たりばったりに日々暮らしているのです。このたび演奏する自作の曲達の多くは、おもに演劇やダンスとのそんな楽しい共同作業から生まれた音楽を独奏用に編曲したものです。曲調はちょっと暗いものが多いですけれど。ある種の閉鎖性を感じていた独奏のコンサートを、自ら企画することに深い理由があるのかわかりませんが、わたしが現在の東京で積極的に音楽に関わってゆく最後の方法、といえば大袈裟な決意のようでもあり、また自ら企画をした自分だけの演奏で改めて人と出会ってゆきたい、というささやかな願いでもあります。
このシリーズでは自作の他に、演劇のブレヒト関する曲、昨秋のロシア、東欧ツアーや、ロシアの囚人などアウトカーストの唄を長年歌い続ける石橋幸さんとの演奏、昨夏静岡でやった、詩人石原吉郎さんのシベリヤ抑留体験の散文をテクストにしたパフォーマンス「シベリヤの道化師」で、勝手に深い縁を感じてしまったロシアや東欧にまつわる詩や音楽(マンデリシタームやオクジャワなど)、フリーインプロヴィゼーション、バッハ無伴奏チェロ組曲も少しずつプログラムにいれてゆく予定です。南にあこがれ、日本の夏も大好きな私が、寒いロシアや、9年程前に初めて海外で演奏したポーランドの地で感じてしまったのは、寒さから身を守る、政治的理由で身を隠すための部屋、密室、監獄、収容所?、屋内にひそむ声なき声の暗喩、そのパッションやユーモアなのかもしれません。考えてみれば、反対に蒸し暑い部屋の中でオーケストラの作曲を独りでやっているより、庭や広場に出て三味線でもひくほうが自然なのは当然で、三味線をひくほうが好きな私は南に憧れ続けるのだと思います。架空の広場。架空の部屋。たしかにヨーロッパ的な室内文化の中心は西欧にありますが、東欧、果てはシベリヤ、辺境の地において極端なかたちで現れるのでしょう。もとよりそのアジア性を忘れることは出来ませんが。極端なものが好きなのは私の生来かもしれません。
東京から始めて、いろいろなところで演奏してゆこうと思います。お近くでない方も東京へお越しの際はぜひお立ち寄りください。演奏中はおっかない顔で演奏していますが、終演後はぜひお声をかけて、お叱り、お誉めのことばいただければ嬉しいです。そしてもし時間があればぜひ近くの居酒屋へ御一緒に!
それではこのシリーズにぜひともよろしくおつきあいください。おまちしております。
2009年1月 河崎純
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