【 保育の冒険! 大森ジャングル探険隊 ♪ 】



カテゴリ:[ 子供/学校/教育 ]


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[50] 木登りの冒険♪ 育ちの階段

投稿者: さのし 良 投稿日:2017年 1月14日(土)03時50分56秒 KD119104031129.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

馬込共同保育所は大田区大森にありました。保育所の向かいの山王3丁目公園のヤマモモの木はたわわに真っ赤な甘い粒粒の実を実らせて、登っておいで♪ 子どもたちを誘ってやみません。
見上げると木の上ではミカヌシ君、空ちゃん、モカちゃんの3人が緑の真ん中のレストランで熟れたヤマモモ実を摘んでは頬張りながら楽しそうにおしゃべりです。

「 さのしー のぼりたいよお 」

ヤマモモの木の下ではメイロ君が、ミカヌシ君たちが投げて寄越すヤマモモの実を頬張りながら木の上の楽しそうな様子に誘われ
どうにも木に登りたくて堪らなくなってます。そんなメイロ君に木の上から3人は声をかけます。

「 メイロ君も おいでよおー 」

空ちゃんとモカちゃんが手を振ってます

「 メイロ君 ゆっくりでいいからおいで 」
「 メイロ君 無理はしないでね 」

子どもたちの友だちへの優しい気持ち素敵です。よく晴れた6月の佳い情景です。

「そうかー メイロ君も登りたいのかー 」

さのしは悲しそうなメイロ君に声をかけます。

「うんうん(*^^*)」

うるうるした目でさのしを見上げるメイロ君の頭をナデナデ。

「 どうしてものぼりたいの? 」
「 うんうん 」

メイロ君の目は涙が滲み何とも可哀想です。どうしてもメイロ君はヤマモモの樹に登りたいのです。さのしはそんなメイロ君の肩を
優しく叩くと代わりにヤマモモの木を登って見せてあげました。

「 おーいメイロ君 気持ちいいよー 」

さのしは、すっきりしない顔で木の下で見上げてるメイロ君に声を
かけます。

「 メイロ君も 登っておいでー 」

ミカヌシ君が手を振り声をかけます。

「 おいでよおお メイロくーん♪ 」

モカちゃんが声援を掛けます。

「 美味しいヤマモモの実 いつぱいだよお! 」

空ちゃんの甘いお誘いです。ヤマモモの樹上の基地から地上の
可哀想なメイロ君に盛大に応援のエールを贈ります。

「 さのしなんかフン ぼくも登るから 」

メイロ君はもう冷たいさのしの応援なんか当てにしません。
悔しい!こうなったら、くしょお!自分の力で必死に木登りをはじめました。おーし!木の幹に飛びついてはズルズル滑り落ちてゆきます。幹にしがみついてはズルズルとずり落ちてゆきます。それでも、諦めず懸命に登ろうとする夢中で懸命なメイロ君がいます。
真っ赤な顔して。太ももを幹で擦られ真っ赤に磨きながら。それでも懸命にメイロ君は樹の上の天上を目指します。

「 悔しいよお! 」

何度も何度も木登りにチャレンジ しては、悲しい目がズズズっと
ずり落ちてゆきます。見かねて木の上のミカヌシ君と空ちゃんと
モカちゃんは相談してビニール袋にヤマモモの実を一杯収穫して、疲れたメイロ君の元に届けに木を降りて行きました。なんて優しい仲間たちでしょうか。子どもたちの共同性の一番の宝物はこの暖かな心の繋がりなのです。

「 はい メイロ君 陣中見舞だよ 」

ミカヌシ君がビニール袋にいっぱいヤマモモの実を渡しました。

「 美味しいヤマモモの実 食べてね 」

空ちゃんがメイロ君の頭を優しく撫でながら声をかけます。

「 そしたらメイロ君 元気になあれ 」

モカちゃんがメイロ君を励まします。

「 わおん みんなあ ありがとう!!! 」
「 おいしい メイロ君 」

モカちゃんがメイロ君の肩を撫でます。

「 うんうん♪ うんまーい 」

メイロ君はとても嬉しそうです。

「 わはあーん♪ よかったあ 」

空ちゃんの笑顔が太陽のようです。

「 ヤマモモの木 あの大きい枝に手がかかれば登れるよ 」

ミカヌシ君がヤマモモの木登りの秘訣を伝えてます。

「 うんうん♪ ぼく やってみる みんなあ 」

モカちゃんレがメイロ君の手を握りながら言います。

「 うんうん♪ 上で待ってるからね 」

空ちゃんがメイロ君を抱きしめて優しく励まします。

「 あとは階段みたいに登れるからね 」

さのしが最後のアドバイスです。

「 1つの枝を掴んだ手は絶対離さない。もう一つの手が掴んだ
  ら上の枝に手を伸ばす。ならば落ちないよ。 」
「 みんな ありがとう 今度こそ登るからね」

メイロ君の笑顔が弾けます。何て暖かく素敵な子どもたちの絆でし
ょうか。こういう優しい想いが暗い世の中を本当に良くしていく力だ
と強く確信します。ミカヌシ君たちは樹上の基地に戻りました。
メイロ君はアドバイスに従い大きな枝を目指します。と、ズリズリ!!!! 少しづつ、少しずつですがメイロ君の身体が木を登りはじめました。そうして遂にヤマモモの樹の登りの関門の太い枝に手が掛かったのです♪

「 やったよお 」

全力で枝に身体を引き上げる無我夢中なメイロ君の頑張り模様。
ずりずりとモスラーみたいに登ってくる悲壮な様子に木の上の3人は驚きの目を大きくしてます。3人の顔にはなんとも優しくて嬉しそうな笑顔が溢れます。ずりずりとメイロ君がヤマモモの樹を登って来ます。凄いよね。素晴らしいよね。こんなに頑張る一生懸命な
メイロ君を見るのは最高に嬉しいです。どんどん登ってくる
メイロ君の絵もいえぬ嬉しい表情がとても素敵です。そうして遂にメイロ君は木の上の基地にたどり着いたのです!!!!

「 メイロ君 やったねえ すごいよ 」

ミカヌシ君が嬉しそうにバンザイしてます。

「 うんうん メイロ君 すごい 」

空ちゃんの笑顔が満開です。

「 メイロ君 よく がんばったね 」

モカちゃんがメイロ君を優しく撫で撫でしました。

「 メイロ君 ここに座りなよ 」

3人はメイロ君にヤマモモの基地の特等席の大きな馬の枝をプレゼントしました。皆から譲られた馬の枝に跨るとメイロ君は嬉しそうに大森の町の町並みを見回しています。

「 ボク のぼれたもんねー! 」

ヤマモモの樹の天上でメイロ君が誇らしげに叫んでます。

「 さのしぃ 食べなよお 」

ヤマモモの樹の下で見上げているさのしにヤマモモの実を自慢そうに投げて寄越すメイロ君の何とも得意そうな笑顔の太陽が輝く、
6月の初夏の「ちょっと町まで冒険♪」木登りの冒険の育ちの階段の素敵模様をお届けしました。さあどこまでも高く、高く世界の頂上をどこまでも目指して登る子供たちの夢中。
風に揺れる木樹の梢の間を見え隠れしながら子どもたちは、枝から枝へと地上からは見えない辺り、ヤマモモの葉の繁みの向こうを、高く高く樹上の天上を目指して登って行きます。高く!高く!!仲間たちの楽しげな様子に誘われて彼は太い幹にしがみついて、泣きそうな顔で登ろうと懸命に頑張りました。ズリズリと少し登っては、ズルズル滑って戻ってきてしまいます。悲しい目がぼくをちらちら見てます。ぼくは余計なお世話はしません。下手な手を差し延べるよりも、ただ見守るという寄り添う大人のスタンスを大事にしたいのです。木登りは下手に助けたり、手出しは無用です。大人は腕力もあり身長の分もあり、強引に木に登れます。これをまだ身体の仕組みが全然ちがう子どもたちに、そのまま求めてやらせたら無理があります。腕のチカラを消耗して子どもは遂に木から落ちることも考えられます。自分の登りたいが充実したら子どもたちは、実際に見よう見まねで登ってみせる。登れる子どもたちのように登ってみる。マネッコで試行してみる事。これが木登りの一番の道なのです。きっと仲間たちが一番良い方法で救けてくれます。信じましょう。子どもたちの素晴らしい友達への情愛を。無垢の魂を溢れさせた優しい天使たちが居るのです。大人は変にしゃしゃり出ないで良いのです。手を出さないで見守る。のんびりと待ち侘びれば良いのです。心優しい仲間たちが、木に登り自在に遊んでいる子どもたちが、彼ら独特の木の登り方を、その秘密を存分に知っているのです。子どもたちが仲間を助けないわけがないではありませんか。子どもたちの持てるチカラと情愛に頼る。これが保育の一番大切な約束なのです。大森ジャングル探険隊の町遊びの根本の約束です。友だちが一番良い方法で困っている子どもの一番“やりたい♪”をきっと救けてくれます。必ず援助してくれる。それを急がず気長に待つのがぼくたち大人の我慢の為所なのです。さあ君も木登りの冒険を子どもたちと一緒にどうぞ♪

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[49] 街の宝島へ

投稿者: さのし 良 投稿日:2017年 1月11日(水)11時31分6秒 KD111107145129.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

=保育からの報告============================2001/08/20===

       ★大森の街ぜんぶが、ぼくたちの保育園なんです。

      ぼくたちは 大森ジャングル探険隊 !!   第63号★

   ======================================街を遊ぶ(3~5才)===

            街の宝島へ


           ★街の宝島が見えたぞー!

       街を流れる内川にそって、ボクたちは大森東の海へと進んでいる。
      満潮の流れにのってボラの子供の群れが、キラリと光りを跳ねて水
      面をよぎる。川のなかをのぞきながら子供たちは、フエンスにつか
      まってガードレールのうえを渡っていく。

      と、保母のウシホちゃんがばたばたと駆け出す?
       「いいもの見つけ!」
      彼女はゴミの集積場の中から、チエックの素敵な布のカバンを見つ
      けたのだ。「いいでしょ!」と見せびらかして、ホクホクしている
      ウシホちゃんに刺激されて、子供たちも廃品置き場を見つけては駆
      けてゆき、宝探しに大忙し。

       ウシホちゃんの「いいもの見つけ!」以来、子供たちの街の宝島
      探険は続いていた。ボクは恥ずかしいので、子供たちや大人たちの
      陰にかくれてひっそりとリサイクルしている。


          ★ボクの朝

       台所の強情なドアの鍵を苦労して開ける。泥棒と保父泣かせだ。
      おしっこと汗と牛乳のにおいがわく。鍋に水をはって湯をわかす。
      ミルクと哺乳瓶の消毒だ。

       さあ子供たちが来ないうちに、ゴミを出さなくては。僕が行くと
      ゴミ置き倉庫の主である猫の茶ドラのシッポが壁の穴に消える。ゴ
      ミ袋が山なしてゆく。なりで、ゴミを集積場に出して、お次は近所
      のゴミの集積場を3分ほどマラソンで一周まわってくる。目立たな
      いように。なんせ、ボクは はずかしいのだ。ボクが探してくるの
      は新聞紙と広告の紙とダンボールなのだ。廃品回収の業者が持って
      いかないうちに、一刻をあらそってのマラソンとなる。新聞紙と広
      告の紙とダンボール、これが湯水のごとく使いほうだいの馬込共同
      保育所の工作の材料なのだ。で、『馬込風・お得な工作図鑑』を豪
      華に付録しておくので、どうぞお楽しみを。


          ★よーいドン!

       佐伯栄養学校の石段の下のゴミの集積場から、子供たちのマラソ
      ンがはじまる。大田区のゴミは「燃えるゴミの日」と「燃えないゴ
      ミの日」にわかれていて、で「燃える日」だと近所の裁縫工場から
      出るのか、色とりどりのリボンに裁断された布が山のように出てい
      る。「ねえハチマキにして!」と子供たちはお好みのハチマキを頭
      に巻いて、よーい、ドン! 道をすっ跳んでいく。
       という話で、宝物はもちろんのこと、探検道具および保育の材料
      の供給場として、ゴミの集積場でボクたちは重宝している。そのか
      わり、ゴミを出す時は燃えるものと燃えないものはちゃーんと気を
      つけて、ゴミの集積場に感謝をおくっている。
       子供たちと他の保母たちは大胆に。ボクはこっそりと。リサイク
      ル遊具で保育、お得です!


   ======================================街を遊ぶ(3~5才)===

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[48] ■ 街へ果実をとりに

投稿者: さのし 良 投稿日:2017年 1月11日(水)11時29分11秒 KD111107145129.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

 ====保育からの報告============================2001/07/17===

       ★大森の街ぜんぶが、ぼくたちの保育園なんです。

      ぼくたちは 大森ジャングル探険隊 !!   第62号★

   ======================================自然を遊ぶ(3~5才)===

            街へ果実をとりに

       6月、街はビワの実のオレンジ色で彩られる。
      日々、子供たちはあっちの木こっちの木と美味しいビワの実をさが
      して走りまわる。
      ビワに夢中なのはホントはうちの職員たちだ。ボクはあんまし果物
      は好きじゃない。

       台所で御飯をつくっていると、保母のタマちゃんとイッちゃんが
      子供たちをひきつれて『ビワの実さがし』から帰ってくる。赤い脱
      衣カゴにはビワが山と入っている。今日は、ダイシン百貸店の線路
      わきの駐車場のビワを収穫してきたのだ。
       と、連中は保育所に入ってこないで台所の前の公園に飛びこんで
      ゆき、水道でビワを洗うと大人も子供も争ってビワをむさぼりはじ
      める。
       と、公園に遊びに来ている近所のお母さんと子供たちが、ビワを
      ガッついている連中をうらめしそうに見ている。
       が、周りも目に入らず夢中でビワをほうばっていく保母と子供た
      ち。

       アイコがタオルをとりに公園から台所へ入ってきたので、アイコ
      に伝言する。
      と、タオルをはためかせて駆けていくアイコが大声で叫ぶ。
       「イッちゃーん! サノシが公園に来ている人にもビワをオスソ
      ワケしなってー!」

       ボクは台所でのけぞってしまう。ちいさい声で言えってーの。
       タマちゃんとイッちゃんは顔を見合わせ、周りを取り巻いている
      近所のお母さんや子供たちの顔を見まわし、うつむいたきり顔が真
      っ赤に熟れていた。


          ★
       大森あたりのビワの実は高いところにあって、子供たちが登るの
      にチョイと不便な木が多い。
       で、ある朝ボクたちは、「ビワとりマシーン」をこさえた。
      竹の竿の先に針金ハンガーで輪っかをつけ、ストッキングの足の部
      分を切り取ったものをつなげたチューブを輪っかに付ける。ビワの
      実を針金の輪でこそぎ落とすと、チューブをつたわってビワの実が
      手元まで転がってくるという仕掛けだ。もうひとつは、海苔のカン
      の底をカン切と金切りバサミで半月に切りぬいて刃を残し、それを
      竿の先にくっつけたもの。ビワの実を枝からカンの底の刃でカンの
      中に落としていくという仕掛けだ。

       で、「マシーン」を旗めかせながら、ビワの実をさがしに中央2
      丁目あたりへ出発する。家に帰るサエのお母さんが、同じ方向なん
      でいっしょについてくる。

       本日のネライは線路わきの駐車場のビワの実だ。
      ここは、こわーいビワの木なのだ。以前、通りがかりにビワの実を
      子供がとろうとしていたら、塀越しにおじさんが頭を出して睨んで
      いて、子供たちは慌てて逃げ出した。
       以来、こわーいビワの木の場所として馬込地図に記入されている。


       駐車場の鉄の門に登った方が能率的なのだけど「ビワとり」の美
      学にうるさくボクたちは「マシーン」で、ひっそりとおじさんに見
      つからないようドキドキとビワをねらう。
       と、サエのお母さんが言う。「ちゃんとビワの木の持ち主に頼め
      ばいいじゃない 保育園だって言えばくれるわよー いいわ わた
      しが頼んであげるワ」

       えっ!とボクはうろたえる。サエのお母さんはビワの木の持ち主
      を探して一軒一軒と近所のお宅を尋ねていく。
       で、ボクたちは捜し当てた持ち主の家の人にお願いしてビワの実
      をとらせていただく。「マシーン」の性能は悪くない。アイコとタ
      ミがビワをとっていく。
       ボクはなんだかこそばがゆくって仕方がなかった。一個のビワの
      実をようよう手に入れたときのあの美味さはどこへ行ったのか?
      なんか水っぽいビワの実だった。

       その後、サエのお母さんは、馬込の子供たちが堂々とビワの実を
      とれるようにと、ビワの木のある家をさがしては、お茶をもって挨
      拶に行きビワをとらせてくれる家の確保をはじめてくれていた。



       ビワの実がお終いになる季節、土曜日の朝、「ビワをとりに行く
      ?」 子供たちにお尋ねすると「えーっ またビワー」 子供たち
      は冷たい。「サノシがとってきたらー」と迷惑げだ。あんましいっ
      ぱい日々、果物大好きの保母たちと食べすぎ保育したもんで、ビワ
      に飽きてしまったのだ。で、街からビワの実が見当たらなくなる頃
      ビワの実ツアーは幕となる。


                           96・6 さのし

=======================================自然を遊ぶ(3~5才)===

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[47] ■ カエルの街へ

投稿者: さのし 良 投稿日:2017年 1月11日(水)11時27分34秒 KD111107145129.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

====保育からの報告============================2001/06/19===

       ★大森の街ぜんぶが、ぼくたちの保育園なんです。

      ぼくたちは 大森ジャングル探険隊 !!  第61号★

   ====================================自然を遊ぶ(3~5才)===

               カエルの街へ


       道をゆきかう人々の見えなくなったあたり、ヒキガエルに出会え
      る街で、子供たちは年中とてもおおいそがしだ。

       春二月の末ともなると子供たちは、わくわくと弁天池へ毎日偵察
      に飛んでゆく。
      ヒキガエルたちが来てるかもしれない! 一年のうち、早春のこの
      時期の数日間だけが、街からぞくぞくと交尾と産卵のために弁天池
      に集まってくるヒキガエルたちを、子供たちは思う存分に遊べる季
      節なのだ。この日々を逃したら、カエル三昧は来年までおあずとな
      る。いそげー! 豪華にカエルたちと遊ぶことを夢見て子供たちは、
      この季節、毎日弁天池へとアミとバケツを手にとびだしてゆく。

       初夏から秋にかけては、大倉山の水の流れていない人工滝の排水
      溝の穴のなかが、子供たちの秘密のカエルの世界だ。排水溝の鉄格
      子のふたを持ち上げて子供たちは、穴の中に飛び込んでゆく。落ち
      葉やビニールのゴミの堆積物をかきわけてゆくと、ぞろぞろと栄養
      の悪い小さなヒキガエルたちが出てくる。冷えていてかわいそうだ
      と、子供たちは温かいパンツのなかでカエルを温めてあげたりと、
      親切でおお忙し。

       そして冬になると、木原山や本門寺の石垣の穴のなかをめざす。
      穴の奥のやわらかい泥のふとんですやすや冬眠しているヒキガエル
      を、気の毒だけど子供たちはひきずりだし、お風呂にいれてあげた
      りダッコしたりと、面倒をみるのににおおわらわだ。
       そうして手にいれてきたヒキガエルたちは、カワイイとか、かわ
      いそうだとかいう子供たちの勝手な基準で振り分けられ、選ばれた
      カエルは保育所の雑草がしげっている狭い庭に放牧される。いつか
      ここは、カエルの保育所になるだろう。と、子供たちはヒキガエル
      の街でとても忙しい。ヒキガエルたちへの余計すぎるお世話に熱心
      に飛びまわっている子供たちの一年。おかげで大森あたりのヒキガ
      エルたちは、年中パニックの大騒ぎ、気の毒なかぎりだ。

       でも、カエルと会えなくてがっかりしている午前。
       「いないじゃんか」 子供たちは、でっかい希望にあふれている
      分だけ でっかい失望を味わい、とても悔しい。でも、どうしても
      あきらめきれない。カエルに夢中な子供たちは、カエルで心がいっ
      ぱいだ。
       「もしか木原山ならいるかも?」 「うん カエルの穴なら!」
       あきらめないで子供たちは、街へとカエルを探しに駆けてゆく。

       なんでもない街の、人々が見ないあたりに、子供たちが領土とし
      ているヒキガエルの世界が広がっている。そして子供たちの一年は、
      カエルをめぐるドラマで愉快に彩られている。子供たちが自分たち
      の世界の流動の節目を、夢中なドラマの起伏で暮らしていることが
      とても素敵だと思うのだ。
       都市はまだまだ捨てたものでない、という言い方はちがう。都市
      の持てる子供たちの遊び=冒険する可能性を、まだまだボクたちは
      ようやく見つけ始めたばかりなのだ、というふうに言おうか。

                           92・6 さのし


      親から一言:街にはそれなりの自然がある。乳幼児の夢中のための
      自然なら、本当はふんだんにあると言うべきなのだ。けれども乳幼
      児が遊ぶ伝承(連続)は断ち切られてしまった。ならば保育者がこ
      れをやろうと言うことなのだ。

       時事的に言えば、街はなんと言う街になってしまったのか。檻の
      中さえ安全を確保しえないとは。わたくしたちは立ち竦むだけか。
       ちがう。檻の中だから付け狙うのではないか。檻の外も前から完
      全に安全ではない。交通事故が絶えない。事件が絶えない。でも街
      を遊ぶ子供達は遊べなければ毎日が過ぎて行かない。当り前の毎日
      があるだけだ。

 ====================================自然を遊ぶ(3~5才)===

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[46] ■ すもも組(2才)のお散歩

投稿者: さのし 良 投稿日:2017年 1月11日(水)11時25分53秒 KD111107145129.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

====保育からの報告============================1999/10/01====

      ★大森の街ぜんぶが、ぼくたちの保育園なんです。
      ぼくたちは 大森ジャングル探険隊 !    創刊号★

   ==========================================街を遊ぶ(2才)====



    すもも組(2才)のお散歩




 「おしっこして前の公園に行こう!」
馬込共同保育所では園庭がないため、お散歩に出かける時はすぐ前
にある公園に集まります。2才児のすもも組、今日もお散歩に出発
てす。

 「ピックちやんにおはようっていってみようよ。」
保育所を出て、まずは3軒先の家で飼っている『ビック』という、
座っていても子供の背丈と同じくらいの大きな犬に、朝のあいさつ。
「ビックおはよう。」という子供達の声に「今日もお散歩かい。」
とでも言いたげにビックが穏やかな顔つきて見送ってくれるのです。


 ひとり先頭を走っていったひろしちゃんは、ジャリが敷いてある
駐車場の中に入ってしゃがみ込み、ジーッとしています。「なにな
に?」と見てみると、小さな体で何倍もあるチョウチョを運ぼうと
している蟻さんに声援を送っていたのでした。

 ブロック基礎の上の柵を指さして「乗せて、乗せて」と、ゆめの
ちゃん。ブロック基礎の上の柵がちょうど背の高さ、その柵につか
まりながらつたい歩きが始まります。手に力を入れ、足をふんばり
ながら慎重に歩いているゆめのちゃんは、柵の最後までたどり着き、
とっても満足顔です。

 また、どぶ川沿いの金網に“川にゴミを捨てないで”と汚濁防止
を、家族が訴えている看板を見つけた。そこでゆきちゃんは、「わ
たしおねえさんになる-」と看板の絵の中の女の人を手で押きえま
す。するとたちまち「わたしおかあさん」「ぼくおにいさん」とつ
ぎつぎに役割も決まって、看板ごっこに花が咲きます。看板の怒っ
ている顔とは全く関係なく、子供達はそれぞれの『役』になりきっ
てしまうのてす。

 そして再び歩き始めると、「きれいな石があったよ。」とさおり
の声。「その石 絵が書けるかもよ。」という大人の提案に、さっ
そく実行。「かけたよ!」と道に絵の書ける石は、宝物としてしっ
かりポケットにしまわれるのてす。

 「今日は猫ちゃんいるかな?」そうそう、ここも毎日のお決まり
コース。アパートの下でたくさん飼っている猫の見物です。ここの
猫たち、たいてい自転車の下に潜り込んているか、御飯を食べてい
るか、はたまたお散歩に出かけているか。ともくんは、パイクの下
にもぐりこんでお食事中の猫を見つけて釘付け状態てす。

 「いらっしゃい、いらっしゃい。」みんなより先を歩いていたみ
-こちゃん。道より一段高い駐車場とブロック塀の隙間に入り込み
ブロック塀をカウンターに見立て、お店屋さんごっこの始まり始ま
り。さっそくみ-こはアイスやさん、あわてて入ってきたシンポー
もパンやさんに早変わり。ずらっと並んだお店屋さんに、お客さん
は大人たち。

 また入園したばかりのさとみちゃんは、この間とったばかりのが
   がいも』と言う、ジャガイモに似た小きな実が、今一番のお気に入
り。お店屋さんごっこをしているすぐ横で『ががいも』取りに精が
でます。今日のおかあさんへのお土産、これに決定かな?


 こんな風にそれぞれのお遊びが始まったと思うでしょうが、実は
……これは今日のお散歩の始まりなのです。大人が歩けば5分もか
からない路地に、次から次へとこんなにも沢山の遊びが詰まってい
るのです。すもも組(2才)は、こうして大森の街にくりだしてい
きます。大きい子達に比べればすもも組のテリトリーはまだまだち
っちゃいけれど。ネッ!
                       (ちえみ)

(親から一言:子供達にとっての、ゆったりとした時間が流れていて、
とてもいいですね。)

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[45] ■ まごめば まごめば まごめみち

投稿者: さのし 良 投稿日:2017年 1月11日(水)11時12分49秒 KD111107145129.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

   ====保育からの報告============================1999/10/08====

       ★大森の街ぜんぶが ぼくたちの保育園なんです。

      ぼくたちは 大森ジャングル探険隊 !!    第02号★

   ======================================街を遊ぶ(1~2才)====


          まごめば まごめば まごめみち


   そして、すもも組が路地への探険に突入します。


       お昼寝前の絵本タイム。

      2才の み-こ が今日も「ね-ね-、えみちゃ-ん、 あれよん
      -で-!」
       「まごめば まごめば まごめみち-!」
      と本箱から一冊の本を引っ張りだしてきた。「こどもの友『まがれ
      ば まがれみち』」。この本は目下 み-こ のお気に入りの一冊
      だ。

       昼と夜の境目 ひぐれどき。
      曲がり道をひょいと曲がると、いつもと違う世界に迷い込む。そん
      な恐くて不思議な曲がり道。

        ひぐれのまちの まがりみち なにがでるのか まがりみち
        おおきながまさん でたりする
        ひぐれのまちの まがりみち なにがでるのか まがりみち
        まよいでんしゃも でたりする
        ひぐれのまちの まがりみち なにがでるのか まがりみち
        ぶらんここぐのは だれかしら」

      薄暗がりの空気をゆらしてキーコキーコとぶらんこをこぐ巨人。
      み-こはそっと
      「これ、えみちゃんだよ……」とつぶやく。
       み-こ達まごめっこにとっての「夕暮れ時の曲がり道」は、もち
      ろん毎日遊び回っている大森の街にある。すっかり友達になった大
      森の街は、実に様々なドラマを垣間見せてくれる。楽しいこと、珍
      しいこと、おいしいこと、そして恐いことも。


       先日もこんなことがあった。
       起伏の多い山王の路地を、1~2才児とかくれんぼしながら遊び
      歩いていた時のことである。毎日のように歩き慣れている道なのに、
      いつもの路地の角を
       「かくれよー」
      と走っていって、曲がったとたん…… 私達は迷い込んてしまった
      のだ。

       「あれえー」
       「こんな道、初めてだね」

      小さな行き止まりの路地。突き当たりに草や木に囲まれた古い家が
      ひっそりと建っていた。簡単な格子のサクで囲われた草ぼうぼうの
      庭。窓の中も真っ暗でシーンと静まりかえっている。空き家なのだ
      ろうか。
       子供達は大人の陰にタンゴになって隠れながらも興味津々、サク
      の中をのぞきこむ。

       「だれもいないのかナァー」
       「入ってみようか」
       「入ってみよう」
       「こわいよ」
       「大丈夫」

      小さな木戸を押して敷石に足をかける。ぬき足さし足。いつもは
      「お化けなんかやっつけてやる!」と棒を振り回して強気のひろし
      も、この時ばかりは、えみちゃんの足にしがみついて及び腰だ。ド
      アについている小きな飾り窓を覗いてみるが、中は相変わらず静か
      で人の気配がない。そ-っとドアノブに手をかける。

       「ど-したの?えみちゃん」
       「入れるの?」
       「こわいよ」
       「しーっ!」

      口に指を当てて合図すると、子供達もピクッと口を閉じ固唾を飲ん
      でえみちやんの手元を見つめる。

       カチッ、ギーッ。戸が開いた。

      中は薄暗い。

       「だれもいないね」
       「うん」

      色々なものが散乱している玄関。箱が積んであったりコップが転が
      っていたり。上がりかまちの隅には三輪車がひっくり返っている。
      まるで慌てて夜逃げでもしたかのようだ。大人の服をギュッとつか
      んで、子供達もこわごわ足を踏みいれたが、正面の壁の上の方にふ
      と目を向けて……ギョッ となった。
    般若の面が目をむいてこちらを見ているのだ。
   「オ、オニッ」えみちゃんのひきつった声に、緊迫した空気が一気
   に破れ「ギャ-」と子供達はパニック状態。押し合いへし合いドア
   の外へと転がり出る。


        バタン
   大人も外へ飛び出しドアを閉める。
      皆、顔を見合わせる。

       「シーッ!」
       「早く行こう」

      もう一度気持ちを静めてサクの外へと急ぎ足。木戸をくぐればこっ
      ちのもの。

      「それー!逃げろー!」走りに走って……

       あれ、見慣れた家並み! コンクリー卜の細い坂道を明るい日差
      しがのんびりと照らしている。ハァハァ息を弾ませて

       「あーこわかった」
       「あーつかれた」

      と子供達は道のはじっこにヘタヘタと座り込んでしまった。

       「ねー、あれってお化けの家だったのかナァ」
       「おばけ おばけ」
       「きっとそうだよ」
       「オニ、怖かったね」
       「追いかけてこない?」
       「もちろん大丈夫よ…」
       「ほんとー ??」

      などとひそひそ話が続く。興奮さめやらないひととき


       ♪ まごめのまごめの まがりみち
         なにがでるのか まがりみち
         おばけの いえが でたりする ♪

                                      (たえこ)


      (親から一言:空き家をちょっと覗いただけなのに、保育の体験が
      ここまで幻想的になっていて、豊かで楽しいです。子供達と保育
   者が一体になっているのがよく解りますね。)

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[44] ■ 街のかくれんぼ

投稿者: さのし 良 投稿日:2017年 1月11日(水)11時10分50秒 KD111107145129.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

   ====保育からの報告============================1999/10/15====

       ★大森の街ぜんぶが ぼくたちの保育園なんです。

      ぼくたちは 大森ジャングル探険隊 !!    第03号★

   ======================================街を遊ぶ(3~5才)====


         街のかくれんぼ



       かき(3才児)、くり(4・5才児)に大人1名入って、「かく
      れんぼしようよ」と子供達の話し合いで決まった。

       場所は、中央2丁目。

       子供2名で1組となり、年齢が低い「かき」のヒロシとシンボー
      は保父(からあげ)と一緒。で4組ができる。

       じゃんけんで、始め、ジョージ+サオリ組がオニとなった。
      オニが50数えている内にボク達はどんどん逃げ、
      路地に入り、
      家と家のスキ間に飛び込んだ。

      せまい家の裏側だ。
      じっと息をひそめていると、家の中の人の歩く音がわかるようにな
      る。すると、
      ヒロシがゴソゴソと音をだし動いてしまう。
      「シー」
      ボク達はあわてて口に人差し指をあて、目を合わせた。

       家から人が出てくるのでは・・・。
      胸をどきどきさせて、「こないよネ・・・」とヒロシ・シンボーは
      汗がにじむほど大人の手をにぎっている。
      息が詰まる。

       「もう出てみようか?」「うん」とうなずく二人。
      そーっと出て、スキ間から首を出してのぞく。
      いないようだ。
       「それ!」とボク達は路地裏を走り、曲り角で止り、またそーっ
      とのぞく。

       「いた!」
      あわてて首を引っ込めた。「どうしようか?」三人でとまどってい
      ると、オニ組と、つかまった組達が話をしながら、キョロキョロし
      て商店街の方へと、ぼくたちを探しに行ったよ。

       ボク達は、そーっと気づかれないように後をついて行った。
      気のせいか、ユキの泣き声のような、かすかに聞こえる。
      ボク達がうしろにいるとも知らず、商店街の店の間や、路地をのぞ
      き込んでは、オニ達は話し合っている。
       路地裏に入った所でボク達は、ついて行こうと走って行くと、

       そこにユメノがふりむいた。
      「いた!」の声に、オニ達はこちらに走ってきた。

      「ユキがネ、からあげがいないって泣くんだよ」と、ジョージ。「
      じゃあユキとシンボー交替しようか!」となり、全員捕まった。

      で、再スタート。
       最初につかまったサエ+シンボー組が、オニとなった。ボクは逃
      げながらユキと話をする。
      「どーして泣いたの?」
      「からあげがいないからこわくなったんだもん」

      そんな話をしながら路地を入っていくと、通りすがりのオバさんが、
      「あら!バザーまだ? 荷物あるんだけどー」
      「あ、あの、来年です。」
      「あーら、そう。じゃ、まだしまっておくネ」と言って通り過ぎた。


       今度はオジさんが、
      「オウ、むこうに1組かくれているぞ。大変だな!」と、激励?し
      てくれる。

       ボク達3人は、マンションの裏側にかくれようと行ってみると、
      そこにはすでにジョージ+サオリ組がいたのでビックリ。

       そこで「おばけの家」の方へ行くと、
      パーキングエリアの方から「
      こんな所に子供だけで入っちゃいけませんよ。あぶないでしょ」と、
      オバさんの声。
      そちらに行くと、ジュンペイ+ユメノ組だった。

      「あーら、大人がいるんですね」
      「すみません」と、あいさつをして、
      子供達と「まちがって入ったの?かくれる場所じゃないもんねー」
      などと話している所に、
      オニ組のサエ+シンボー組とつかまったジョージ+サオリ組が走り
      こんできて、みんな捕まってしまった。残念。

       さあ明日は何がおこるかな?
                           (ゆりぱ姉)



      (親から一言:街で遊ぶというのは大人達の、
      1)こんな所で遊ぶな!と言う目と、
      2)大変だねと言う目と、二つの意識に遭遇することになる。
      幼児たちは保育者がいることで辛うじて街を遊べることになってい
      る。そこで子供達は地域の何かを掴んでいるのでしょうが‥‥‥‥)


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[43] ■ 『原っぱであそぶ』

投稿者: さのし 良 投稿日:2017年 1月11日(水)11時09分17秒 KD111107145129.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

   ====保育からの報告============================1999/10/23====

       ★大森の街ぜんぶが、ぼくたちの保育園なんです。

      ぼくたちは 大森ジャングル探険隊 !!    第04号★

   ======================================街を遊ぶ(3~5才)====



        『原っぱであそぶ』


      今日は、かき、くり組が路地への探険に突入します。

       中央5丁目にある、・cM原っぱであそぼー      皆で(3才~5才)でかけました。

       途中生協に寄ってパンとオカズを仕入れて、街をかくれんぼをし
      ながらの散歩です。

       ジョウジ(5才)ヒロシ(4才)マイコ(3才)ピコ(3才)は、
      ターっと走っていくと
      「オーここがいいぜー」と近所の家の玄関横に入り、
      縮こまってニコニコ隠れています。

       後から追いかけてくる子供達は、「ここかな、ここかな」とキョ
      ロキョロしながら、町かどを真剣に覗きこんでいます。
       そこに突然かくれていた子供達が、
      「ワー!」と飛び出してきては、又、
      「さー、かくれよー」と走って行く。
       この繰り返しで散歩は進んで行きます。



       今日の目的場所、〝ヨモギ原っぱ〟に着きました。
      柵の隅っこから中に入って行く子供達。

      「あ、ダンゴムシ」とヒロシ。
      「どこ、どこ」と、子供達が寄って来ます。
      「こっちにもいるよー」と次々ダンゴ虫捜しが始まりました。

       こちらでは4人ぐらい固まって「この花、かわいいね」
      「こっちのもかわいいよ」と花を摘んでいます。

       ユメノ(4才)が、「ネー、これ結んで。」
      「電車ごっこしたいんだ」と葛(くず)の根っこを引っ張って来て、
   早速、電車ごっこが始まりました。
      原っぱ中を駆け回る電車に、
      「ぼくも」
      「私も」と、次々乗り込む子供達です。
      「ここはシンボーの駅ね」
      「ここはナオヤの駅」とか、
      たくさん駅を作って遊んでいました。

       マイコが「ネー、これで頭に飾るの作ってよ」と、
      タンポポを指さす。
       出来上がると喜んでタンポポの冠を被っていたが、
      その内邪魔になったのか原っぱに捨てていました。

       お昼になったので、隣の公園で昼食となりました。



       『原っぱで遊ぶ』ぼく達大森ジャングル探検隊にとっては、
      ごく当たり前なことも、一般的には非日常的な事として捕らえられ
      ているのではないでしょうか。
      ゆったりとした目でこの大森の街・空間を見渡すと、東京なりの自
      然が、まだまだ残っています。ボク達はこの空間を大切にし、ボク
      達の庭としてあそび尽くして行きたいと思っています。
      そして、大人になって振り返った時、大森の街が心のふるさととし
      て、なつかしく思い出されればいいなーと思っています。

                            (ゆりぱ姉)



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[42] ■ “馬込風七草がゆ”を作ろう の巻

投稿者: さのし 良 投稿日:2017年 1月11日(水)11時07分27秒 KD111107145129.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

   ====保育からの報告==============================1999/10/30====

       ★大森の街ぜんぶが、ぼくたちの保育園なんです。

      ぼくたちは 大森ジャングル探険隊 !!    第05号★

   ======================================街を食べる(3~5才)====






          “馬込風七草がゆ”を作ろう の巻



       「おーい!!“馬込風七草がゆ”を作ってたべてみないか?」

      「え!?七草がゆ~。どうやって作るの?」
      「いつも散歩の時や、原っぱに遊びに行ったとき、タンポポやヨモ
      ギ摘むだろう。摘んだのを天ぷらとかにして食べたことはあるけど
      さー、おかゆにしたらどうかな~と思って。
       おいしそうじゃないか~ぁ!?」
      「うん!!うん!!なんだかおいしそう~
      やろ~!!
      やろ~!!」・・・

       という訳でボク達は食べられる花や草を見つけ、大倉山(こんも
      ~りとした小高い遊び場)で“馬込風七草がゆ”を作ることにした
      んだ。
      それと!!それと!!ずっーと前からやってみたかった原っぱでの
      お・ひ・る・ね!!も大倉山近くの<通称>大根原っぱにテントを張
      ってする事にしたんだ。

       ボク達は、まず大倉山までの道中、いろんな原っぱや空き地に寄
      って食べられる花や草を摘めるだけ摘んだんだ。
      本日の収穫ータンポポ・フキ・カラスノエンドウ・ヨモギ・ハハコ
      グサ・ペンペングサ・ムラサキダイコンの7種類。

       “馬込風七草がゆ”の作り方は非常に簡単!!
      ①まず摘んできた草や花をきれいに洗う。
      ②洗った草や花を細かくちぎる。
      ③熱々のほっかほかのおかゆの中にちぎったのを入れ、ちょびっと
      だけ煮る。
      するとぷ~んと「まぁーいいにおい」がしてくる。そのにおいと同時
      にボク達のおなかもぐ~ぅ~と鳴り出す。

       やっとと出来あがった“馬込風七草がゆ”を食べたよ。ちょっと
      ヨモギのにおいが強かったけど、お味はGOOD!!GOOD!!

      実は・・・おかゆの他にも“馬込風七草ラーメン”も作ったんだ。
      これもなかなかなもんで、あーっという間にお鍋がカラッポになっ
      たよ。
      さー満腹にもなったし、後はお待ちかねの大根原っぱでのお・ひ・
      る・ね!!お日様がサンサンと当たる原っぱの真中にで~んとテン
      トを張って“おやすみなさ~い!!”


       テントの下は草のじゅ―たんふんわふんわしていてボク達の連絡
      帳を書いていたみほちゃん(保母)あんちゃん(保父)の2人は・・・。

      このへんはの話はみほちゃんに聞いてみることにしよう。



       あのですね~、みほ と あんちゃんが連絡帳を書いていると、
      どこからか「あのちょっと・・・」と呼び声がするの。
      振り返えったら、なんと おまわりさんでね~。

      おまわりさん:「いつからこちらにご滞在ですか?」
      みほちゃん:「えっ!?あの~今日です・・・。でも滞在していま
      せん。」
      おまわりさん:「そうですか。何をしているんですか?」
      みほちゃん:「あの~夏にキャンプがあってその練習というか、テ
      ントはさっきはったばかりで・・・なかなかテントはれる遊び場が
      なくて~」
      おまわりさん:「あっ そうですか~実はご近所の方からテントは
      っている人達がいるって電話があったもので・・・そちらの方はご
      主人ですか?(あんちゃんのこと)」
      みほちゃん:「エー!!違います。保育所で来ているんです。」
      おまわりさん:「保育所ですかー、そうですねー、本当にこんな自
      然のある遊び場ないですからねー、わかります!!
      私にも子どもがいますから・・・でも何か問題が出てしまってから
      ですと・・・まーなるべくでしたら公的なものをおわかりになって
      下さい!!」
      みほちゃん:「・・・はい!!」
      みほちゃんとおまわりさんのこんなふーなやりとりがあったんだけ
      ど、ちょっとしたハプニングでおもしろかったん!!

                             (みほ)



      (親から一言:子供達と遊び場探しをしていると、本当に子供と同
      化していて、子供の価値観になっていることが、ここでも良くわか
      ります。そして保育者は自然のある快適な遊び場探しに夢中になっ
      ているんだということも。)



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[41] ■ 街を歩けば おいしいものに ~ぶちあたる~ の巻

投稿者: さのし 良 投稿日:2017年 1月11日(水)11時05分7秒 KD111107145129.au-net.ne.jp  通報   返信・引用

   ====保育からの報告==============================1999/11/06====

       ★大森の街ぜんぶが、ぼくたちの保育園なんです。

      ぼくたちは 大森ジャングル探険隊 !!    第06号★

   ======================================街を食べる(3~5才)====


         街を歩けば おいしいものに ~ぶちあたる~ の巻



       えーっと、今から3年前の話になるんですが・・・、(・・・と
      前もって申し上げておきます)
       「そろそろモミジイチゴが食べたいころよーん」といつものよう
      に大森の街へ探検にでかけました。だいたいもモミジイチゴの生え
      る場所は目星をつけていたんですが、われわれ探険隊はほとんど目
      的の場所にスムーズにたどり着いたことはありません!!(きっぱ
      りいいきる!!ハッハッハ)途中至る所に寄り道をします。この寄
      り道が“新しい原っぱ”を見つけたり、“探検したことの無い路地
      ”を見つけたり、“食べられる実がなる木”を見つけたりと、けっ
      こう思いがけない発見ができるので、探検する上で欠かすことので
      きない寄り道なのです!! ・・・でこの時もとあーる神社に寄り
      道をしたわけなんですが・・・。なんと、

       境内の隅で、ほそっこーい竹の子が、ひょっこりと顔をのぞかせ
      ていたのです。

      (前々から竹が何本か生えていたのは知っていたけれど、まさか竹
      の子が・・・!?)

      「こんなところに竹の子・・・知らなかったね」
      「でも食べられるかな!?」
      「うーん、どうかね???」

      探険隊たちの名目上の隊長(?)である大人(まーいわゆる保母と
      保父)がひそひそ話していると、一人~二人のお子様がちょこっと
      引っ張った拍子にいとも簡単に抜けてしまったのです。ひえ~っこ
      んな簡単に抜けるものなの!? 神社の方、ごめんなさ―い。・・
      ・そんなわけでとれて。
      (抜けてしまった)竹の子いただいてしまいました。まー寄り道し
      なければ自然そのままの竹の子をみることはできなかったし、味わ
      うこともできなかったので、寄り道さまサマかな!?

       とれてしまった竹の子、どうしたかといいますと、「あのねー、
      竹の子の皮に梅干入れて吸うとね、美味しいのよ―」妙子さん(保
      母)のこの一言で「ようし!!これから梅干を買いに行こう!!」
       突如モミジイチゴ探しから梅干を買いに変更してしまいました。
      近所に無農薬の食品店があったので、そこで梅干を買いました。

      そして
      ①竹の子の皮をタオルできれいにふき、種を取り出した梅干を皮に
      入れる。
      ②梅干を包み込むように皮を三角形に折る。
      ③②をチューチューする。
      竹の子の皮をとおして梅干の味が口じゅうに広がる。
      人通りのほとんどない路地に入り込み一斉にチューチュー吸いまし
      た。
      自然そのままの竹の子だから、お味もGOOD!!
       梅干嫌いなお子様方も「おいしいね!!」と梅干の味がしなくな
      るまで皮を吸っていましたよ。

       竹の子の中身は煮て食べました。こちらもなかなかの味。GOO
      D!! 寄り道をするとどんなドラマが待ちうけているのか本当に
      分かりませんよね!!


                           (えみ)



      (親から一言:今から3年前の話と書いてますが、本当は12~1
      3年前の話です。((笑)) なんか昔懐しい、ほんとは良く知らな
      いですけど、食べ物が無かった時代の子供のおやつのような気がし
      てきますねー。)

       無料掲示板が1ヶ月に渡って書き込みが無いので、削除警告がきま
   した。どなたでも心やさしい方、書き込みお願いします。


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