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彼女が山口から富山に来ているので、今日は黒瀬珂瀾さんの主催する海市歌会に一緒に参加した。みなさん、教養のある中に、お莫迦な同人メンバーふたりだったが、みなさんのフォローのお陰で、ずいぶん楽しませて戴いた。
僕の稚拙な提出歌は、
――大地揺れ嵐吹き荒れるこの国に幸せ築くは束の間なるかな
いろいろ解釈して戴くのだが、いかんせん歌心が稚拙で深みがないだけに、判り易すぎて、解釈の面白みが欠けてしまう。まだ、彼女の歌の方が、深みがあった。藍崎作は、
――年頃の細くて太い神経か長風呂続きソープも無くなる
実は、この歌は彼女の中学生の甥を詠ったもので、みなさんが「年頃」と「長風呂」から、若い女性をイメージしていらっしゃったので、ひとり笑いを堪えていたのだが、なかなか深みのある歌であった。
僕の歌は、テレビで対岸の火事として見ていた災害のイメージが出てしまっていて今一面白みがないというので、もう少し個人的情景を入れると良いと、黒瀬さんにアドバイスを戴いた。
ここで個人的情景を入れるのも難しいものだが、そういうものを持ち込めるのも、歌心というものなのだろう。
次回も出席するかどうかは判らないが、体調が良くて予定が空いていれば、出席させて戴くと思う。
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